集団凝集性と組織市民行動

今年の流行語年間大賞にラグビー・ワールドカップで日本代表を率いたジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチが掲げた「ONE TEAM」が選ばれた。7ヵ国15人の海外選手を含む31人が心をひとつにして快進撃を果たしたその活躍ぶりに日本中が熱狂、感動したのは記憶に新しい。この快進撃を生み出した「ONE TEAM」創りの取組みを日本企業も学ぶべきであるという意見が様々なところで聞かれた。まさにグローバル時代のダ
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これからの組織に重要なフォロワーシップ

一般的に組織は、組織を率いるリーダーとそのリーダーの下で活動するフォロワーから構成されているとされてきた。それにもかかわらずリーダーとしての在り方を論じたものは数知れずあるが、フォロワーシップについて述べたものはあまり見かけない。しかし、近年のKelley(1992)らの研究では、「ほとんどの組織においてその成功に対するリーダーの貢献度は20%に過ぎず、残りの80%はフォロワーが鍵を握っている」「
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社員のキャリアデザインにおける企業の役割

先日、弊社のお客様で50代半ばの方々へむけてキャリアデザイン研修を行った。驚いたのは、自らの定年後の年金や退職金に対する知識がほとんどないことであった。この研修は、定年を数年先に控え、定年までの取組みと定年後をどうするかを世の中の動きやこれまでの自らのキャリアを振り返り考えることで考えるというものであったが、当然定年後の経済生活もテーマとなる。そこで、その点について受講者の方々にお聞きしたわけであ
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人生100年時代のキャリア理論への期待

 キャリアという言葉が心理学の分野に登場したのは、スーパー(Super,1957)が「キャリアの心理学」という本を出版した1957年だといわれている。スーパーは、人生におけるキャリア発達の過程を以下の5段階に分けている。 ①  成長段階(0~14歳/青年期:自己概念に関連した能力、態度、興味、欲求を 発達させる時期) ②  探索段階(15~24歳/成人初期:選択が狭まる暫定的な時期) ③ 
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若いうちの苦労が人を育てる時代は終わったのか

「若いうちの苦労は買ってでもしろ」、私たちが若かりし頃(今から30年以上前のことであるが)よく聞かされた話である。確かに、今の年齢になって振り返ると20代、30代のハードワークから得たものは大きかったように思う。まさに日本のバブル崩壊前のいい時代でもあった。中国のハイテク企業の急伸成長には驚異をいだくことが多いが、そこでは「996」という働き方が常態化しているという。それは朝9時から夜9時まで週6
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