アサーティブコミュニケーション

ここ数年、職場コミュニケーションの在り方として、アサーションという言葉がよく出てくる。意味するところは、「自分も相手も大切にする自己表現」という紹介がされている。もともとは、1970年代から80年代にかけてのアメリカで性や人種差別に対する人権回復運動の中で、アサーションする必要のある人々の訓練方法として発達したもののようである。それが日本に入ってきて今に至っているという経緯がある。このアサーション
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いまどきの就活生かたぎ

日本経済新聞社が5月に実施した就活生アンケート結果が5月末の日経産業新聞に掲載されていた。それによると、今年の就活生アンケートは、「残業も自分のためになるなら受け入れ、出世に対しても貪欲」といった結果であったという。働き方改革でワークライフバランスが叫ばれる中、約6割の就活生が月40時間以上の残業もかまわないと答え、9割の学生が出世を望んでいるという。ただし、この調査は首都圏の2019年卒業予定の
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要(かなめ)の習慣

働き方改革が言われだして久しいが、なかなかその成果があがらない企業も多いようである。働き方は、長年蓄積された企業文化(その企業に共通に見られる組織行動、慣習)に大きく影響を受けている。例えば、仕事に対して妥協を許さずとことん向き合うといったことを大事にしてきた企業を例にあげてみよう。こうした企業は、「今日できることは今日済ませる」とか「24時間考え抜く」といったことを奨励してきている歴史があるケー
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日系企業はグルーバル人材競争に勝てるか

一昨年、お客様のタイ現地法人給与見直しの案件でタイを訪れた。その折に、商工会議所や現地の人材サービス企業、日系企業の人事担当者などに現地の実情をヒアリングさせていただいた。驚いたのは、幹部社員の給与水準であった。日本企業よりも高い給与を払っている企業が見られたのである。タイの最低賃金はこの4月の改訂で308~330バーツ(1日)であるから、日本円にして1000円前後といった水準である。この感覚でい
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組織風土に影響する5つの合理

組織風土を考えるときに、よく議論されることのひとつにその組織の人々がどういう判断基準のもとにコミュニケーション行動しているかということがある。そこには判断基準となる5つの合理があるとされている。ひとつは、目的合理である。これは企業の存在意義(何のために企業として存在しているのか)を主として経済的結果の観点からとらえ、それに即して物事の判断をすることを優先するというものである。日本は資本主義社会であ
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