若者が会社を辞める背景

年度が替わり、巷ではいい陽気になり、新入社員と思しき若い人たちが初々しくスーツを着こなし華やいだ感じを醸し出している。毎年この時期になると考えさせられるのが、七五三という若者の離職状況である。これは、入社して三年で中卒者が七割、高卒者が五割、大卒者が三割辞めるという実態を指していうらしいが、こうした人たちが第二新卒者として正規に就職できればいいが、非正規雇用者として甘んじている人も多いと聞く。さて
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組織を考える2つの観点

先日、テレビでローソン社の新浪社長他と有名な学者との対談番組があった。そこで新浪社長が、東日本大震災のときにどういう陣頭指揮をとったのかという質問に対して、現場に全て任せ、本部はそれを支援することに徹したという話をしていた。また、ヤマト運輸においても、震災時に現場が社内ルールに違反して顧客対応したことを社長が許容したという話がマスコミで紹介されていた。未曾有の災害時の美談として紹介されていたが、こ
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組織風土改革の要諦

仕事柄、企業風土を何とかしたいというご相談をお受けすることがある。話を聞けば、事業環境が大きく変わり、新たな取組みをしなければならないのだが、経営戦略や事業計画を整理して組織に下してもなかなか実行されず、笛吹けど踊らずの状態で困っているという。その原因を長年蓄積された会社の風土に求めているのである。こうした場合、その戦略のほとんどがお仕着せであり、社風として根付いた慣習や組織の価値観や行動特性と相
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役割転換不全

組織では、ある役割を担い一定の成果や能力を発揮すると、認められて次のステージへと昇進や昇格という形で移行する。この場合に新たな役割が付与され、それに順応することが求められる。こうした組織において担う役割の転換をトランジションという。こうした役割の転換場面は、例をあげるならば新入社員から一人前として期待される段階や一般職から管理職へ登用される段階などがそれにあたる。リクルートマネジメントソリューショ
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ひと皮向けた経験が人を育てる

仕事柄、「人が育たない」、「マネジャーが機能していない」、「できる人に仕事が集中して組織がまわらない」、「効率が悪い」、どうしたらいいかといったご相談をよく受ける。こうした話をよく聞いてみると、いくつかの共通点がある。それは、仕事は、学びの場であることを軽視していることである。70:20:10の法則というのがある。これは、優れたマネジャーの経験を長年調査しているアメリカの研究所の知見から、成人の学
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